時事通信:「枝野氏はよく質問をはぐらかし、説明責任を果たさない政治家」

By NewsMore

立憲民主党の枝野幸男代表が質問をはぐらかし、説明責任を果たさない姿勢を批判する記事が、時事通信社「コメントライナー」2021年6月29日号に公開された。筆者は時事通信「コメントライナー」の編集責任者で政治コラム等も執筆する時事総合究所代表取締役・村田 純一氏。

時事通信

枝野氏が5月20日に刊行した「枝野ビジョン 支え合う日本」(文春新書)。この新著の内容をめぐり、記者会見で説明を拒否する場面があった。

西日本新聞のサイトに掲載された「枝野さん、せっかくの本を、説明から逃げる道具にしないで」(5月28日)という担当記者の記事によると、政策の財源問題で国民にお願いする具体的な「負担」について質問され、枝野氏は「本を読んでください」と繰り返した。

動画でこのシーンを確認した。懸命に質問を重ねる記者に対し、枝野氏は笑みを浮かべながら回答を拒んでいた。

安倍晋三前首相は、2017年に国会で憲法改正に関する見解を問われ、「(インタビューが掲載された)読売新聞に書いてある。ぜひそれを熟読していただきたい」と答えた。

枝野氏は記者会見で「(国会の)議事録を読んで」と答えたこともあったそうだ。いくら笑顔を見せられても、枝野氏の姿勢は記事が指摘する通り、安倍氏に「似ている」と言える。

菅義偉首相も記者会見や国会で、質問にきちんと答えないことが目に付くが、これでは枝野氏も安倍、菅両氏と本質は変わらないではないか。

説明責任を果たそうというマインドが欠けているのだ。「ブルータス、お前もか」といった言葉を思い出す。

「原発ゼロ」に向けた枝野氏の姿勢にも疑問符が付く。小泉純一郎元首相らが顧問を務める「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)は6月14日、枝野氏に公開質問状を送った。

原自連は、今年2月の西日本新聞のインタビューで枝野氏が「原発の使用済み核燃料の行き先を決めないことには、少なくとも原子力発電をやめると宣言することはできない」などと答えていたことを問題視。

「原子力エネルギーに依存しない原発ゼロ社会を1日も早く実現する」とした立憲民主党の綱領に矛盾すると指摘し、7月15日を期限として枝野氏の回答を求めた。

「私は、原発に依存しない脱炭素社会を実現していく」と、枝野氏は前述の著書で明記している。原自連の公開質問にどう答えるか。

枝野氏の事務所に聞くと、「(立憲民主)党全体に関わることなので、党の方に質問状を回した。返事を出すかどうかも含め、党で対応を検討している」という。

まさか、ここで枝野氏が逃げることはあるまい。ぜひ分かりやすく回答してほしい。

カテゴリー: 政治

人気の記事