鳩山氏「前時代的な発想」南西諸島の自衛隊強化を批判

鳩山由紀夫元首相は中国が用意した台本を読み上げるロボットになってしまった。安倍晋三元首相とは大違いだ。
鳩山元首相が先月、沖縄県で講演し南西諸島の自衛隊強化を批判したと、琉球新報が報じている。
東アジア共同体研究所(鳩山由紀夫理事長)は12月17日、宮古島市でタウンミーティング「台湾有事どうなる宮古島~南西諸島の現状と宮古島ミサイル配備を考える~」を開いた。市民約50人が参加し、ミサイル配備や「台湾有事」による島への影響について意見を交わした。
鳩山元首相は政府が進める南西諸島への自衛隊配備強化について「前時代的な発想を基に展開されている」と批判し「必要ない」と強調した。さらに「仮に台湾有事となり、米中が開戦した際は、双方ともミサイルを保有しており段階的に緊張が高まるのではなく、一気に交戦状態に突入する可能性が高い」と指摘。
「真っ先に中国の攻撃対象となるのは沖縄の在日米軍基地や宮古島などの自衛隊ミサイル基地、レーダーだ」として「島にミサイルがあるゆえに危険にさらされることになる」と語った。
一方、中国は台湾侵攻に向け着々と計画を進めており、軍が台湾への武力侵攻でカギを握る制海・制空権の確保に向け、空から陸海空への同時攻撃を行う能力の獲得が目前に迫っている。
台湾の防空識別圏(ADIZ)で2021年に急増した中国軍機の進入行動を複数の関係筋が分析して導き出した結果を、読売新聞が報じている。
読売新聞:
台湾侵攻の作戦準備は、今後、台湾本島への上陸作戦能力が備われば完成に近づく。
台湾の国防部(国防省)の公表資料によると、中国軍機は21年の1年間で計約250回、延べ960機以上がADIZに進入。21年9月16日から同年12月末までの3か月半では延べ約500機で前年同期(約150機)の3倍以上となった。
中国軍機のADIZ進入は米国と台湾の接近などをけん制する狙いがあるとみられていたが、中国軍の内情を知りうる関係者は「実戦化に向けた(訓練)行動だった」との見方を示す。
広告-以下に続く21年10月に1回で過去最多の延べ52機が進入した際は、早期警戒機、哨戒機、戦闘機、戦略爆撃機など「陸海空のすべての領域への攻撃を同時に行うことが可能な組み合わせで運用した」という。ヘリコプターの進入もあり、特殊部隊を地上に送り込む訓練も想定していたとみられる。
このほか、戦略爆撃機は複数回、沖縄本島と宮古島間を南下して西太平洋を飛行。別の関係筋によると、米領グアムの基地を巡航ミサイルで攻撃できる地点まで到達した上で引き返す行動を繰り返した。21年11月には、戦略爆撃機が空中給油機などを伴って台湾ADIZに進入し、バシー海峡を経て、さらに台湾の東側に回り込む行動を取った。
関係筋は「空中給油機の投入により、戦略爆撃機を護衛する戦闘機の行動半径が拡大されている」と分析し、「台湾有事を受けて接近する米空母打撃群やグアム基地への攻撃パターンが多様化することになる」と指摘する。
台湾国防部は、中国軍による台湾侵攻のプロセスを以下の4つ段階に分けた。
1 中国本土側からのミサイル攻撃
2 台湾の軍事施設を標的としたサイバー攻撃
3 米軍などの介入を阻むための制空・制海権の確保
4 上陸作戦で台湾本島制圧
中国軍は弾道、巡航ミサイルの配備、サイバー攻撃能力の構築の進展を背景を考えれば、プロセスの第3段階に向けて軍機の訓練を活発化させていることになる。
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