ホーム国際

コロナのパンデミック、中国だけが脱出できない可能性

By Will: : 6,975

SNSアカウントのフォローをお願いします。@NewsMore

新型コロナの変異株「オミクロン株」が感染の主流となった今、欧米諸国はコロナ規制解除を打ち出し、パンデミック脱出を視野にいれる。オミクロン株は感染しても重症化率が低いため、安全に免疫を獲得できる。よって「集団免疫」達成が容易だ。一方、感染者を一人も許さない「ゼロコロナ」を徹底したために、ウイルスに接する機会を極端に減らし、オミクロン株に脆弱になった国がある。

EpochTimesによると、抗体獲得の機会が得られなかった中国国内では再度の流行リスクに直面するとの見方がある。

米国シンクタンク・ユーラシアグループは3日に発表した「グローバルリスク報告書2022年版」で、「中国はコロナ防疫成功の『被害者』になる」と一見背反した評価を下した。

広告-以下に続く

すでに先進国は、高い接種率と死亡率の上昇を防ぐ治療法の開発などでウイルス拡散が終息局面に入る可能性が高まっているが、封鎖措置の厳格な中国は終息に達することは難しいと報告書は予想した。

伝染力は強いが重症化リスクは低いオミクロン株に対して、世界各国では感染者数より入院する人と基礎疾患を持つ患者に対するケアに防疫体制を転換している。いっぽう、強制的な封鎖を続けてきた中国人の大多数はオミクロン株に対する抗体を獲得する機会は失われた。

報告書は「この2年間、主に封鎖と防疫措置にだけ依存してきた中国が国境を再び開放するのはもっと危険だ」と指摘した。

広告-以下に続く

脆弱性の背後には効果の低い中国製ワクチンの問題も指摘されている。中国はワクチン開発の成功で他国に先駆けて14億人に対する大規模なワクチン接種を実施した。しかし、最近の研究では欧米で使われているmRNAワクチンより効果が低いとの研究報告が出ている。

ユーラシアグループのイアン・ブレマー会長は「中国製ワクチンの効果が限定的なため、ゼロコロナ政策にもかかわらず、中国はオミクロン株の拡散を抑制することはできない」と指摘。大きな流行のリスクは深刻な封鎖措置につながると分析した。

中国共産党政権は北京冬季五輪の次に5年に1度の党大会が秋に開かれる。異例の習近平主席の3期目就任を控え、コロナ封じ込めで「失敗は許されない」と党内の緊張も続くとみられる。厳しい封鎖の継続要因はいくつも並んでいる。

あなたの意見は?コメントを書く・見る